12月の暦と席づくり |
12月の異名=師走、季冬、暮月、晩冬、残冬、大呂、小歳
事始め=12月13日。関西地方では、この日を境にして正月準備にとりかかる。歳暮の挨拶まわりなどもこの日から始め、煤払の後、正月用品を出しはじめる。煎茶の席も、今年一年間の締めくくりで、想い出の煎茶器をもう一度出してみたり、少しずつ出し始めた正月用の茶器、又今年と来年の干支ものが出合ったりする光景は、煎茶席ならではの楽しみ。
歳末=一年を締めくくる総決算の月。月例会を催している所で会員に物故者があった場合、追善の会を催すにもふさわしい月。床に遺影、遺墨などゆかりのものを掛け、枯木寒鴉、般若心経、観音経、阿弥陀仏、胡蝶、夢、鉄針、雲版など、仏事にちなんだ煎茶器を取り合わせるとよい。
1月の暦と席づくり |
1月の異名=睦月、正月、開歳、開春、元月、暮新月、霜初月、初空月
初煎会=新年を祝い、家元や教授者の間で催される。これをもって稽古始めとする稽古場もある。富士、富士越の龍、松竹梅(歳寒三友)、富貴国色、玉堂富貴、富貴長命、富貴春、牡丹(富貴)、平安万年、田家早春、若松、霊芝、芝蘭、鶏鳴、大福、福寿、福禄寿、寿山福海、吉祥句、瑞雲、蝙蝠、干支、御勅題など、新年やおめでたい図柄を持つ煎茶器が、唐物を含めて豊富にある。
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