8月の暦と席づくり |
8月の異名:葉月、胠月、仲秋、秋半、竹春、橘春
冷茶=夏の暑さを避けての冷茶、煎茶の醍醐味。山間の景勝地に提籃をたずさえて、渓流や滝の水を汲む林間の野立、打ち水をしてすだれの掛けられた開放的な広間に名水を汲んで冷茶の玉露席など・・・。ガラスの茶器の透明感、瀑布図、清如水、淡如雲、修竹図、江蜀葵、鷺草などの煎茶器で、まだ磁器の物では染付のものが涼感を増す。
9月の暦と席づくり |
9月の異名:長月、詠月、季秋、晩秋、暮秋、末秋
重陽=9月9日。五節句の一つ。9は陽の最大数で、これが重なることは吉祥の極みといえる。この日菊を飾り、着せ綿の菊の露で体をぬぐったりの故事にちなんだ飾りつけ、ぶどう、茄子、桔梗などの秋の風情を描いた煎茶器との取り合わせもよいもの。
祝寿=敬老の日。煎茶人には長寿者が多い。健康と長寿にあやかる祝寿の会には、不老長生、富貴長命、福禄寿、百寿、寿字などの取り合わせがある。
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